モラル・ハラスメントと離婚の関係

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モラル・ハラスメントについては、フランスの精神科医、マリー=フランス・イルゴイエンヌが解説をしています。

身体的に傷等が残るため顕在化しやすい身体への暴力と違い、言葉や態度等によって行われる精神的な虐待ともいえる暴力は、外からは分かりづらいため、長期間にわたり潜在的な物として捉えられていました。

フランス・イルゴイエンヌは、社会は身体への暴力に対しては、厳しい目を持っていますが、精神的な暴力に対しては対応が甘くなると解説をしています。

本当は、身体に対する暴力と同じ程度に、場合によっては身体に対する暴力以上に人の心を傷つけるもので、犯罪であるとも言っています。

モラル・ハラスメントの加害者が人の心を支配しようとする場合には、嫌味・皮肉や口調・態度の雰囲気等、取り立てて問題にするほどのことでないと思えるような些細な事柄・やり方によって、被害者の思考や行動を支配し操作しようとします。

さらに、加害者は被害者に罪の意識を持たせ、被害者のみならず周囲の人にも被害者が悪いと意識づけようとします。

また、被害者が正当な意見を述べようとすると、誹謗や中傷、罵倒などにより、精神的に追い込むことにより、被害者が自己主張をできないようにします。

そして、モラル・ハラスメントの仕組みが機能している時は、加害者には精神的に安定した状態が続きますので、被害者以外の人には「感じのいい人」として振る舞うことができます。

そのため、ある人が突然モラル・ハラスメントの加害者として振る舞ったとき、周囲の人には、驚きがもたらされるだけでなく、加害者がするハラスメントの否定さえなされることがあります。

モラル・ハラスメントの全過程を通じて被害者は加害者の真意を読みとることができなくなり、加害者に対して悪意を考えなくなり、あるいは被害者のほうが悪いのではないかと躊躇してしまいます。

モラル・ハラスメントをする原因は、相手にあるのではなく、自分にあるのではないかと考てしまうことになります。

そしてさらに、被害者は苦しむことになります。

モラル・ハラスメントの加害者のする行動は、普通の人でもやってしまう場合があるのですが、普通の人との大きな違いは、攻撃的な行動をする場合に、躊躇もなく、そして罪悪感も抱かないのです。

それどころか被害者は、自分自身だと考えてしまいます。

さらに耐えかねた被害者が、加害者に身体的な暴力を振るってしまうことも起きてしまいます。

さらに巧妙な手口で、被害者の自立を許さないようにするため、加害者が被害者に暴力を振るうように仕向けることもあります。

こうなると暴力を振るったモラル・ハラスメントの被害者が、DV(ドメスティックバイオレンス)の加害者だと訴えられることになります。

そして、暴力を振るったモラル・ハラスメントの被害者に、婚姻関係の破たんの原因があるように仕組まれてしまいます。

離婚原因は多くありますが、その中でもモラル・ハラスメントによる離婚は非常に実証をするのが難しく、また周囲の理解を得るのも難しいと感じています。

離婚原因としてその多くが顕在化するにも関わらず。

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